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聖☆矢好きィ~が日々の脳内妄想を吐いてるブログです。宜しかったら覗いてみて下さいね♪

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摘まみ食いは命掛け!?

日付の替わるほんの数十分前。

明日の誕生パーティの仕込みを終えて
奴が好きなパエリアを盛り付ける皿を用意していた。

先月、中国四千年グルメツアーに参戦した土産だとかで
例の電波男と麻呂眉が相変わらずの上から目線で
「今度の生誕祭で使いたまえ」とか言って置いてった
チョイとアジアンチックな皿!?つーか、ツボ?的なモノを
綺麗に磨いていた時だった。

台所の勝手口で盛大な物音。



「誰だ!!!!!!」

「・・・・・・・・・俺・・・・・・です」

「おれおれ詐欺なら間に合っているぞ」

「・・・・・・・・・・・・・・・何ソレ!?」

「おれおれ詐欺も知らんとは・・・相当な潜りだな貴様っ!!!」

「そんな事はどうでもいいです・・・・・・・・・カニの甲羅を下さい。」

は?


「は?じゃなです。カニの甲羅下さい。」

「貴様、嫌味か?」

「嫌味?違う!!甲羅ですっ!」

「もういい!解った!・・・で、誰の?」

「誰?・・・・・・・・・カニですが」

「悪いが。カニは俺だ」

「???????????貴方が?」

「ああ、俺がカニだ」

「・・・・・・何だか話が見えませんが。」

「つーか、貴様先ずは顔を見せろ!」

「え?・・・・・・ああ、ごめんなさい。」

その無礼な男が徐に立ち上がった。
顔を覆う見事な金髪は同僚達のソレとは種類の違う薄く甘い色合いで
思わず引き摺り込まれそうな気がして何故か両足に力を入れた。
その金色を掻き上げれば、青い瞳と柔らかそうな薄紅唇に目を奪われた。

「氷河と言います。」

「・・・・・・・・・・・・・・???」

「あ、あの・・・・・・氷河と・・・・・・」

「あ、ああ、氷河ね。
ああ、そうか氷河ね、そう、氷河・・・・・・え?氷河?

「はい。」

「あの・・・アクエリアスの弟子とか言う?」

「はいっ!カミュの弟子です!」

「そうか・・・ふふふ・・・お前が噂の・・・ね」

「噂?」

「いや、なんでもない。で?何の用だって?」

「蟹の甲羅を下さい!」

「何で」

「えっと・・・・・・ケーキを焼くので」

「蟹の甲羅でか?」

「はい。本当は貝殻が良かったんですが・・・
中々集まらないのでカミュに相談したら蟹の甲羅が似た様なもんだって」

「・・・いい加減な奴だな」

「はい!」

「・・・・・・返事だけはいいんだな。
で?何でケーキを?」

「シュラさんのバースディケーキを焼こうかと」

「シュラを知っているのか?」

「はい!いつもカミュの所に上がる時に激励して下さるんです!」

「ああ、そうか。そうだったな・・・シュラとはお隣同士か」

「はい!」

「で?どんなケーキを焼くつもりだ?」

「えっと・・・どんなって・・・
丸くて白くてチョコと苺で飾り付けを・・・」

「そりゃ、雪だるまか!」

「あ、それも可愛いですね♪」


俺の質問にも突込みにも終始」ニコニコと答えては
ふんわりと柔らかそうなハニーブロンズを揺らす。
俺の問いに答えるたびに蠢く薄紅の唇に思わず目が釘付けになる。


「可愛くねーし。」

「え?雪だるま、可愛くないですか?」

「や、いいけどな。雪だるまでも起き上がりこぼしでも」

「じゃあ、甲羅貸して下さい!」

「いや、甲羅でなくてもいいだろ?
蟹の甲羅は安定感が悪いからさ・・・
いつも俺が使ってるケーキ作りキッドをかしてやるよ」

「え?いいんですか?」

思わずパ~ッと音がしそうな程に明るい笑顔が広がったかと思うと
何故だか南国で咲く何とかって白い花の香りが漂った・・・気がした。


「あ、ああ。で、お前さぁ~ケーキ作った事あんの?」

「ありませんっ!」

「・・・・・・・・ありませんって、初体験?」

「はい!」

「作り方知ってるの?」

「・・・・・・・何とかなりますっ!」

「お前の師匠はどんだけアバウトなんだ!」

「カミュはお菓子作り旨いですよ?」

「そうか?怪しいもんだぞ?」

「俺は・・・初めてだけど・・・
カステラみたいなのを作って、その周りを
生クリームで壁塗りして・・・後はチョコと苺を飾ればいいんですよね?」

「まあな。そのカステラみたいなものとか、生クリームが難しんだけどな」

「・・・・・・俺じゃ出来ませんか?」

突然、さっきまでの陽だまりの柔らかい温もりが消えて
急速に辺りの空気が冷えて行くのを感じた。

「凍気を放つんじゃね~!わ~ったから!俺が教えてやるから!」

「ホントですか?」

まただ・・・パ~ッと辺りが柔らかい日差しと白い花の香りで
何とも言えない甘酸っぱいぬるっとした空気で覆われる。

「・・・・・・・やべっ」

「え?」

「や、なんでもねーよ。んじゃ、明日の朝1番で来い!」

「え?今からじゃないんですか?」

「ば、馬鹿野郎!こんな遅くから始めたらやばいんだよ!」

「やばい?何がですか?ケーキが固くなる?」

「えええ?・・・や、固くなるのはケーキじゃなくて・・・
や、違う違う!そうじゃなくて!」

「??????・・・・・・あの・・・」

「や、だからな、そうだ!ケーキが固くなっちまうだろ?
やばいんだよ!一旦固くなるとアレだからさ、な?」

「・・・・・・・・・・・はぁ。」

「兎に角、明日1番で来い!用意しといてやるから・・・な!」

「はいっ!ありがとうございますっ!」

「うむ、じゃあ、今夜は早く寝ろ!」

「はいっ!・・・・・あ、明日俺は何を用意すれば?」

「用意?・・・そうだな・・・・・・じゃあ、ふりふりのエプロン♪
色は白かピンクでな♪」

「はいっ!・・・・・・ふりふりのエプロン♪色は白かピンクで・・・すね!」

「おう!それだけは絶対忘れるな!旨いケーキ作りの重要ポイントだ!」

「はいっ!それじゃあ、また明日宜しくお願いします」

ぺこりと頭を下げた氷河の柔らかい頭が俺の目前に迫る。
思わず手を伸ばして、クシャクシャッと撫でたくなる衝動に
ぶ、ぶ、ぶれーきがぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!と、その時。




氷河はいるか?




一瞬にして俺の全身が凍り付く。
こいつは何て鼻が利く男なんだ!

「あ、カミュ!」

「氷河、遅いじゃないか。どうした?」

「今ちょうど明朝ケーキ作りを教えて頂く約束をしてたところです!」

「ほぉ~~~明朝にな。
デスマスク、朝が弱い君に申し訳ない事だな。」

「いや、何の事はない。どのみちバースディパーティの料理を仕込むからな」

「そうか。ならば私も手伝いに来よう」

え?カミュも?

「ああ、朝ならば時間もあるし、氷河が迷惑を掛けると申し訳ないからな」

「や、いいよ別に!俺にも弟子が出来たみたいで嬉しいからさ!
二人で大丈夫だから!」


私が居ては 


何か不都合でも?


デ・ス・マ・ス・クッ!!! 
」 


「や、いや・・・」

「カミュ!一緒にケーキ作りましょうか?
じゃあ、ふりふりエプロンも一緒に用意します!」

「・・・・・・ふりふりエプロン?何だソレは」

「美味しいケーキ作りの重要なポイントだそうですよ!
色は白かピンク!先生はどちらが宜しいですか?」

「ほぉ~~~ケーキ作りの重要なポイント・・・・・・か。

色は白かピンクだと?


デスマスクッ!

どういう事だ!?




「な、何だよ」

「ちょっと後で顔を貸して貰おうか?」

「生憎、俺様の顔はデスマスクじゃないんでね・・・ハハハハハ
取り外し不可で貸出厳禁なんだ♪すまねーな!」

「ならば身体ごと貸して貰おうか・・・」

「え?・・・いや・・・・・・結構です。」

「兎に角、明朝、私も氷河とケーキ作りを教えて頂こう!」

「あ・・・・・・そう。」

「白とピンクのエプロンで参上する!」

「はいはい。・・・や、お前は参上しなくていいし。」

「何だと?・・・・・・それでは。邪魔したな!」

「それじゃ、明日、宜しくお願いします」

「はいはい。あ~あ、ホンットお邪魔虫な先生だよ!」


紅色のサラサラと金色のふわふわが互いに
寄り添ったり離れたりしながら部屋を出て行く。
まるで間奏曲を奏でる風を擦り抜けているようだ。
しばし、見惚れているといきなり紅色が振り向いた。


何か?


「へ?・・・・・・あ、いや何でもない!」

「そうか。じゃ、おやすみ。」

「はいはい・・・おやすみ。」


弟子を溺愛しているとは聞いていたが・・・
ここまで鼻が利くとは思わなかったな。
いや、あの小っこいのでも聖闘士候補生だから小宇宙か?
ま、いずれにしても・・・摘まみ食いは失敗也。




全然エロくない蟹白鳥wwwもしくは水瓶乱入!?
割と好きなんですよ♪デスマスクが無垢な白鳥にチョッカイ出すのがwww
対照的で却って弄り易い絵になる構図☆

こーゆー時の水瓶先生はもっそ漢です!
まるで親鳥が命懸けで雛を守るが如し!
もう「ふーーーーーーっ!」って威嚇して
猫パンチ!猫パンチ!猫パンチ!(鳥じゃなかったのかよ)

蟹さんはそもそも金髪に弱いので・・・色々とねwww
氷河君の淡い蜂蜜色にも結構キュルルンッて来てると思うwww
たびたび聖域でもカミュの弟子はキンパで可愛い!って
ミロ辺りから聞いてたりしちゃったりするたびに

「何だ何だ!カミュの弟子は・・・・・・超可愛いらしいじゃねーの!」って
妄想で頭いっぱい腹いっぱいな感じでね。
今回その愛でてた白鳥が自ら巣穴に飛び込んで来た訳でね♪

二次元CG的な可愛い子ちゃんが目の前に生で出て来ちゃったら・・・
どーしたらいいの?おじさん!困っちゃう!!!!!的な!?(どんな変態だよ)

据え膳サッサと喰っちゃえば良かったのに・・・
変な正義感か大人気かなんか出すもんだから
横から保護者に掻っ攫われちゃってね・・・
とっても残念な人に成り下がっちゃいました。

それにしてもね・・・
朝っぱらからキグナス相手に何をするつもりだったのか・・・
ね?蟹兄さん♪

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自己紹介:
何を考えてるかよく解らないサジタ座です。時々脳と魂が聖域に旅立ったりする所為だと思いますが。将来は聖域で永久就職したいと考えていたりいなかったり。ま、多分ムリでしょう。何しろ聖衣修復も出来ませんから。仕方ないので妄想しながら生計を立てようかと目下検討中。出来れば蠍座に師事したいです。サジタ座ですけど。水瓶座もいいのですが兄弟子の白鳥と渡り合うのは何回死んでもムリかと。黄金・青銅・海界・冥界・白銀・・・節操も何もあったもんじゃないほど聖闘士オール許容範囲です。特に蠍+シベリアン大好物。LCも大好きです。コチラは黄金ラヴです。アルバ様・マニ君・シジ様・アスミタ様・カルデジェル・レオ君が特に好き。え?全員じゃないかって!?ですから・・・何度も申しますが節操無しなのです。

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