黄金兄さんずから貴女へのお見舞い♪

朝っぱらから聖域に轟く怒声に
聖闘士一同ビビリ捲りで十二宮の最上階にある
教皇の宮を仰いだ･･･。


「どういう事なのだ？
いつも我々を可愛く頼もしく時に凛々しく描いてくれるＫさんが！
何故！何処を！負傷したのだ？
スペクターが攻めて来たのか？
それならばこの私がピラニアンローズで!!!」

「待て待て早まるな！
何でもＫさんは仕事中に負傷したらしいぞ？」

「だから何があったのだ!?
スペクターに襲われたのだな？
おのれ！ラダマンティスッ！！！！！！！」

「おい、スペクターの襲撃だからといって
必ずしもラダマンティスとは限らんだろう？
奴ばかりを悪者にするな！このキンピラ魚！」

「な、何がキンピラ魚だ！失礼なっ！」

「そうだぞ！コイツはキンピラではなく･･･
人を見ればすぐに噛み付くピラニア金魚だ！」

「ち、違うわっ！不良蟹め！何がピラニア金魚だっ！！！ふしゃぁ～～～っ！」

「まぁ待て。落ち着け！話の主旨はそこじゃないだろ！
いつも我々をご贔屓に描いて下さる･･･
謂わば恩人のような方が負傷されたのだ！！！
それをお見舞いせずしては黄金聖闘士の名が廃るのであろう!?」

「そうなんだ！で、お見舞いすんだけど･･･何がいいだろう？」

「ミロがわくわくした顔をしてどうするのだ？お前が貰う訳じゃないだろ？」

「や、そりゃそうだけど･･･クリスマスも近いことだし何かウキウキするじゃんか！
カミュならどうする？若い女の子だぜ？」

「うむ。やはり･･･」

「ん!?やはり･･･」

「あれだ！」

「あれって何だよ!?」

「永久氷壁！」

「「「んなもん貰って誰が嬉しいんだっ!!!」」」

「それはホレ女心の良く解る･･･カノンとかデスとかに聞くべきだろう？」

「え～～～～～～～～～っ!?俺は女心が解らないとでも？」

「ミロに解るのか？」

「････････････････････偶に」

「何じゃそりゃ！ま、あれだ！こーゆー事は俺に聞けって！」

「何なのだその自信は！イタリア蟹はモテルと言うよりもタラシと言うのだ！」

「ばっか野郎！！！タラシじゃねーよ！お前は黙ってろ!!!ピラニア金魚ッ！」

「キーーーーーーーーーーーーーーーッ！」

「俺も女心が解る訳ではないが･･･やはり女性ってのは可愛いものが良いのではないか？」

「さすがカノンなのだ！相手をホニャリとさせるテクがあると見える！」

「いやいや女心とは秋の空のように変わりやすく掴み難いもの！
ここはやはり･･････仏像が1番よいのではないか？」

「「「仏像貰って拝めと言うのかっ!!!」」」

「やめろ！全くセンスのない!!!
やっぱアレだな。俺の経験から言って･･･薔薇のブーケとかさ♪」

「薔薇なら私に任せるのだ！やはりブラッディローズの花束を･･･」

「「「や～め～ろっ!!!」」」

「女性へのお見舞いならお花もいいですが甘いお菓子はどうでしょうか？」

「さすがムウ！良い事を言うな！」

「俺もお菓子がいいって思ってたんだぜ!?」

「嘘をつけ！嘘をっ！！！蟹の考える贈り物なんぞ全部下心ありだからなっ！」

「下心なんざねーーーよっ！ったくよ～！」

「じゃ、決まりだな！可愛い無毒の花束と甘いお菓子！」

「お菓子なら私が作ろう･･･
シベリアで氷河やアイザックに作ってやっていたから大丈夫だ！」

「･･･カミュ、＜カキ氷＞とか言うなよ!?」

「大丈夫だ！ミロッ！氷河のマーマがお得意だったお菓子だから♪」

「よし！じゃあソレで決まりだな！！！」

「で、花束は･･･」

「何だ？私の宮の薔薇は毒々しいというのだろ？
ちゃんと無毒の薔薇だって育ててあるのだ！
毒々しいのは不良蟹や悪戯小僧の蠍や獅子や海龍を退治するためなのだ！」

「「「「何だって!?」」」」
「まあまあもう良いではないか！
これでＫ嬢へのお見舞いの品も決まった事だ！
黄金聖闘士揃って正装で見舞いに行こうではないか！！！」

「･････しかしいきなり一般家庭を我々が訪問したら･･･
しかも正装って･･･黄金聖衣で行くつもりか？
かなりの確率で吃驚するんじゃないか？」

「かなりの確率も何もふつーに吃驚仰天でしょうね。」

「じゃぁどうする？」

「そりゃぁ～着ぐるみ着るしかないだろ？」

「アイオリア･･･アナタはどうしてそーゆー事になると嬉しそうなんですか？」

「いや、良いではないか？私は仏像の着ぐるみを着たい！」

「ならば私は･･･ビーナスが良いのだ！
愛と美の女神アフロディーテだからな！」

「何が愛と美の女神だよ！お前は金魚で充分だろ！」

「やかましいのだ！お前こそ蟹○楽の看板でも被っていればいいのだ！」

「やめんか！お前たちは！！！もう蟹も魚もついでに山羊も
ドーモ君の着ぐるみでも着ておけ！」

「「「ドーモ君!?」」」

「そうだ！某○ＨＫのマスコット君だ！」

「「「絶対やだっ！！！」」」

「俺は正当に･･･蠍だな♪カミュは？」

「私は･･･やはり･･･瓶か!?」

「瓶はいやなのか？ならお揃いの蠍着ぐるみにしようか？」

「いや･･･瓶は歩き難いのだ･･･。
それに･･･瓶から頭と手足が出るのもなんだか･･･」

「ちょっと間抜けですね！」

「ムウ、はっきり言うな！余計カミュが落ち込むじゃないか！」

「俺は獅子か！可愛いな～♪」

「むゥ～確かにレオは可愛いな。私はどうだ？アイオリア！」

「え？シャカは仏像なんだろ？うーーーーーーーん可愛いかなぁ～」

「可愛いと言わぬかっ！さもなくば頭を地面に擦り付けて私を拝めっ！」

「･････ってシャカ、おまえな。仏像被って見舞いに行くなよ！相手が引っ繰り返るから！」

「む･･････････う･･･魑魅魍魎･･････」

「おい魑魅魍魎抗戦で檄を飛ばしてくるなよ！
で、サガはどうするんだ？」

「兄貴はバケツだろ！」

「何？何故俺がバケツなのだ！」

「そうだよカノン！サガといえば･･･マッパだろう！」

「マッパで見舞いかよ!」





そんな訳で。

ウチの黄金さんたちはＫさんとこへお見舞いに行く気満々です。

そのうちコッソリ勝手口から「誰か怪しい者達」が蠢いていたら･･･
それはアナタを心配してお見舞いに行った黄金さんたちです！

ムウ様は真っ白な羊の着ぐるみで実は腹黒系で♪
アルデバランは牛モウさんの着ぐるみでコワかわ系で♪

デスマスクは言わずと知れた蟹さん着ぐるみで！
もしかすると本当に某蟹道○さんの看板背負ってるかも♪

アイオリアは獅子の着ぐるみで･･･
万が一にも「祭りのお獅子」ではないと思いますがｗ
シャカはどうしても本人の希望があって「大仏」の着ぐるみで参上♪
ま、頭は擦り付けなくてもいいと思いますが･･･ｗｗｗ

老師は五老峰から駆けつけてくれる筈ですが･･･
何しろ脱皮の童虎さまですから･･･
着ぐるみを着て来ると言うよりも･･･
背中の虎が目に入らぬか！とか言いそうですｗ

ミロは･･･アフロ＆ムウお手製のピンクの蠍の着ぐるみでしょう♪
ただ･･･モコモコ着ちゃうと足が出ませんのでねェ～
歩いて参上出来ないと思います！匍匐前進で！蠍らしくっ！！

アイオロスはあの世から参上の筈です！
射手座の着ぐるみと言うより･･･
下半身がカモシカで上半身はマッパの成人男子で！
根が明るい方ですから･･･変な裸踊りとかはしないと思いますのでご安心を♪

シュラさんは･･･片手に聖剣を振り翳した山羊の着ぐるみですかね!?
チョッと勇ましいのか間抜けなのか解り辛いですが･･･ま、笑ってあげて下さい！(おい)

カミュ先生は･･･アレです･･･アレ！
アテナがハーデスに捉えられた時に嵌りこんでたデッカイ水瓶！
ありゃ瓶じゃないか!?壷か!?まあいいや(テキトー)
あの壷に頭と手足が出るようにして･･･参上の筈です♪
え？ちょっと間抜け？仕方ないですね･･･水瓶座の聖闘士ですから！
片手には「アクエリアス」を忘れずに！

そして期待の(!?)アフロ！
この方は色々拘りがあるようですから･･･
全部を聞いてあげるとなると大変ですが。
ま、いいでしょう♪愛と美の金魚って事で！！！
金のシャチホコの着ぐるみで！！！(違うだろ)


そして･･･名物双子聖闘士！


カノンは海龍姿で一応カッコ良く男前な気ぐるみで(笑)
サガ兄ィは･･･
やはりバケツ被ってマッパですかね～♪
お見舞いの途中で黒くならない事を祈るばかりです！


Ｋさん！
どうか指1本と侮らぬように！！
大切に完治なさってくださいね♪♪
最後に･･････

ネタにしてしまって･･･
申し訳ございませんでしたっ!!!