俺たちも行くのだ！

「おい、カノン！悪いけど黄金聖衣を貸してくれないか？」

「は？何で？」

「昨日ちょうどクリーニングに出した所で･･･黄金聖衣がないんだ」

「だから？」

「今日･･･着て行く用事が出来たから･･･貸して欲しいんだが」

「クリーニングいつ出来上がるの？」

「うーーーんと来週の火曜日」

「じゃあ、出掛けるのを水曜日にすりゃいいじゃん」

「ダメなの！今日行かなきゃ意味ないんだから！
しかも光速移動しなきゃ間に合わないんだから！」

「･･････我儘な蠍は嫌われるよ？」

「別に嫌われるのがお前なら構わん」

「可愛くない奴だなぁ」

「だから！貸してっ！！！」

「落ち着けよ。何処に着て行くんだよ」

「東京！」

「東京？」

「ああ」

「アテナのお供かなんか？」

「違う！」

「じゃあ何？」

「いいからっ！」

「あのなぁ～俺の大切な聖衣を貸すんだぜ？行先くらい聞く権利はあるだろ！」

「･･･････ビッグサイト」

「は？ビッグサイズ？誰の？」

「だ、誰のって･･･何が？」

「何じゃないだろ！何がビッグなんだよ！」

「何って･･･へ？･･･アレ!?」

「アレって･･･俺よりデカいのか？」

「･･･････まあ、カノンよりはデカイだろ？」

「貴様！俺以外の誰と何したんだ！！！」

「ちょ･･･待て！カノン、貴様何の話してるんだ？」

「しらばっくれるな！ビッグサイズの話に決まっている！」

「･････ビッグサイズじゃなくてビッグサイトだけど!?」

「･･･ビッグ･･･サイト!?･････いやらしいサイトなのか？」

「･･･････カノン、オマエちょっと修道院で1週間ばかり修業した方がいいぞ!?」

「何でだよ」

「頭可笑し過ぎる！」

「お前ほどではない」

「何を～～～！」

「で、どうして聖衣が借りたいのだ？たかがいかがわしいサイトに行くくらいで！」

「いかがわしいサイトではないわ！･･････氷河が行くんだ。だから･･･」

「はは～ん♪心配で付添いか？」

「や、一緒に行く奴はいるから･･･見つからん様に後ろから･･･」

「貴様ストーカーじゃないか！」

「違うっ！ＳＰだ！」

「何がＳＰだ！で、カミュは知っているのか？」

「カミュなんかに話したら俺が監禁される」

「そうだろうなぁ～いかがわしい奴に尾行されたら白鳥が焼き鳥になっちまう」

「なんだと!?」

「ま、事の次第は解った！ミロ、お前はデスマスクの聖衣を借りろ！」

「え？カノンのは貸してくれないの？」

「いや!?俺のは俺が着るからダメだ！」

「へ？何･･･言ってんの？」

「だから俺の聖衣は俺が着て行くから！お前はデスマスクのを着ろ！」

「･･････ってまさかカノンも行くの？」

「ああ、そうだ。イカガワシイ場所にオマエ1人で行かせられるか！」

「･･････それって俺を心配してるんじゃないよね!?」

「･･･いや？心配してるんだが」

「絶対違うよね？」

「いーや、ミロが心配だから守ってやるんだ」

「･･･････イカガワシイ場所に行くから行くんだよね？」

「当たり前だ！」

｢･････やっぱり」

「どーした！行くのか行かないのか？」

「って、行くよ！最初っから俺が行くって言ってんの！
何でカノンまで一緒に行くんだよ」

「いーからいーから♪旅は1人より2人の方が楽しいし♪
ほら！行くぞ！」

「ああ、分かった･･･」



そしてデカイ図体の2人は程無くして黄金聖衣を着込んで
おやつ300円分+サガお手製のお結びを持って
目指せ東京ビッグサイトに！！！

光速移動で飛んで行きました♪


･･･って、このバカップル2組どーしてくれよう。
始めたはいいけど･･･
収拾付くのか不安。

つか、「この先行き止まり」っぽい(おい)
ま、でも一応･･･つづくって事で(笑)