~Close☆Game~
聖☆矢好きィ~が日々の脳内妄想を吐いてるブログです。宜しかったら覗いてみて下さいね♪
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飲み干す毒の香りさえ。
失恋と言うのは相応しくない言葉だと思う。
恋は失うものではない。
恋する想いは失うものではないのだ。
失うと言う事は万が一にも探し当てれば
見付かるかも知れないと言う希望や可能性を伴う。
だが、本来の失恋は探せば見付かるものでもなく
見付かれば又元のように戻る可能性がある訳ではない。
立ち消えて亡くなってしまうものなのだ。
可能性も希望もなく・・・
そこにはただ呆然と立ちはだかる絶望感と
取り返しの付かない虚脱感があるばかりだ。
亡くなってしまった恋に似合うのは鎮魂歌だけ。
嘗て、ジュリエットがそれが芝居とも知らずに
自分の腕の中で息絶えるロミオを抱き締めながら味わった
あのどうしようもない失望の海への恐怖だ。
暗く底の見えない得体の知れない失望の海を前に
ジュリエットは意を決して毒薬を飲み干す。
むしろそうする事で・・・
最後の希望の炎が彼女の胸には燃えていたのかも知れない。
その時にジュリエットがツンッと鼻に付く毒薬の香りを
どんな心持で嗅いだのか・・・。
死への道を直走る風の香りだったのか?
懐かしく愛しいロミオの髪の香りだったのか?
それとも彼女の胸に仕舞われた小さな「恋情」の名残だったのか?
毒薬の香りさえ彼女には愛しいモノだったんだろうか。
それが羨ましくもある・・・・・・。
叶わぬ想いは失う事さえ息苦しくて切ないだけだ。
亡くなってしまうのならいっそ思い切り爆発でもして
跡形もなく木っ端微塵に立ち消えてしまえばいいモノを。
心に小さな火種だけ残していくのは・・・罪悪とは言わないのか?
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